粘性のあるグリース等の工業製品の多くは、製造後ドラム缶やペール缶で出荷されます。
それらを実際に使用するシーンに合わせた製品として、最適な仕様がチューブ類です。
古くは18世紀末、絵の具の小分けに豚の膀胱を使用したことが起源とされるアルミチューブをはじめ、
現在でも多くの製品に使用されています。
製品カテゴリーにより、適用するチューブ充填専用容器には様々な仕様があります。
従来の商品をアルミチューブに入れたら使いやすいのは間違いないのだが...
チューブはどこで買えるのか?どうやって詰めるのか?
ご相談いただくお客様の多くがこのような課題をお持ちでした。
300色ある既存ネイル製品を、レトロチックなイメージのアルミチューブに充填し、新製品としてリリースしたい。
アルミチューブに各色少量を充填できる企業を全国規模で探した結果、弊社にたどり着いた。
製品がアルミ素材に反応し劣化するか否か、紫外線透過度合いをまず確認するため、サンプル充填試験を実施した上で各色1,000本を製品化。
アルミチューブの一般小売品はほとんどなく、製造メーカーに問い合わせても製造ロットの壁が立ちはだかるというのが現状です。
弊社では、多数のお客様が共用出来るチューブサイズを常備しているため、その中からご提案することが可能です。
特に1g~3gの少量品や5g~10g品等は、強みのひとつと言えます。
一般家庭の多種多様の壁色に合わせた補修剤製品につき、売れ筋色は販売を開始しないと分からない。
扱いが難しい溶剤全色を同時に小ロットでリリースできるのか?
実際の作業工程に立ち会いの上、確認して決めたいとのご要望でした。
空気中の水分で硬化する建築用補修剤新製品200色を、窒素パージしながら作業性の良いタックチューブに充填し、新製品としてリリースしたい。
自社はバルク製造に専念し、各色200本単位の充填を委託できる企業を探していた。
充填機選定後、お客様立会の元に細かな製造工程を確認しながらサンプル充填を実施。以後メイン50色を中心に定期製造受託。
事前にSDSを確認後、お客様営業部、開発部、品質管理部、購買部の皆様にご来社いただき、充填機の選定から充填手法を実際にご確認のうえ無事リリースした事例です。
関連各部署の皆様の知見と弊社提案がうまく融合した好例と言えます。
グリースをアルミチューブに入れた場合、各性質により高温過酷環境下で液状化による液漏れリスクが考えられる。
事前に確認する術はないか?
検査確認後に商品化をしたいとの要望でした。
船で輸出する製品のため、赤道直下通過時の温度環境に耐えられるかを確認の上、製造依頼したい。
アルミチューブ資材を常備し、大量生産に対応出来る充填企業を探していた。
船積コンテナで甲板100℃、船内80℃を想定した耐熱加速試検を実施。各適用チューブを決定後、定期製造受託。
性質の異なる数種類のグリースを数種類のアルミチューブに充填し、アレニウス法則を用いた事前加速試検を提案した事例です。
グリースの性質やチューブ内の空気質量による違い等、様々なデータを積み上げながら仕様決定に至りました。
ラミネートチューブ商品がマーケットの多くを占める今の時代、アルミチューブの利便性やそのレトロチックイメージが強みとなる商品が次々と誕生しています。
特に一本当たり1g~10gの高付加価値製品には最適な仕様です。