密封性や高リサイクル率として知られる缶容器。
昨今では収納効率性やデザイン面でその価値が見直される傾向にあります。
自社製品を見直して再リリースした成功事例も徐々に増えています。
製品カテゴリーにより、適用する缶充填専用容器には様々な仕様があります。
商品陳列棚のスペースにより多くの商品を陳列したい...
バックヤードからの出し入れ回数や配送コストが削減できる仕様はやはり円柱型の缶です。
製品在庫や陳列スペースの有効活用を目的に、現在では使用が激減している1Lオイル缶(丸缶)に充填し、缶蓋を巻き閉め製造できる会社を探していた。
大手製造メーカーでも設備の老朽化が進み、再設備の計画が無いリバイバル製品のため、安定供給が可能か苦慮していた。
製造計画をヒアリングの上、現在あるスモール缶用フォルダーに加え1L缶用を増設し対応。充填~缶シーム製造工程を受託。
弊社の従来設備である缶シーマー機をフルに使用していただいた事例です。
大規模な食品缶詰工場や自社製品工場以外では、なかなか見つからない設備です。
製品の特性に合わせ、是非ご検討ください。
蓋を開けるとみるみる揮発してしまう特殊溶剤。
キャップを閉めても、中栓をしても1日で内容量が減ってしまう。
原因は何か?対策はないのか?
そんなご要望を受け、試検に次ぐ試検を実施させていただきました。
揮発性の高い洗浄製品の製品化について、缶容器の密閉性が第一に要求されるため、缶形状、容量、パッキン種類に至るまで、テストした上で商品化したい。
缶容器内部の内面加工剤や、パッキン材の影響、角缶と丸缶の機密優位性、寒冷地での缶内気圧の影響等、検査ハードルが高い中、数か月に亘る実証試験を実施する必要があった。
様々な条件下でのテスト充填後、恒温加速試検、冷凍試験、数か月にわたる揮発量の計測を経て、最良の仕様提案を実施し商品化に至る。
缶の種類、缶内空気の容量、パッキン、中栓形状、保管温度、過酷試検等様々な条件下で最も苦戦した事例です。
最終的に答えを導き、商品化を実現した「生みの苦しみ」事例です。
輸入コーティング剤国内販売仕様は何が適切か?
仕様用途により溶剤の希釈率は千差万別!
保管や輸送コストを考慮した際、行き着いたのが昔ながらの一斗缶でした。
輸入コーティング剤を国内販売するため形状相談を受け、ドラム缶から小分けする製品形態を物流、保管、ユーザー使用工程の観点より提案。
限られた輸入ドラム本数から、様々なマーケット向け商品をラインアップしたい。
一回の製造ロットで4種類(一斗缶、9L缶、2.5kgボトル、1Lボトル)の商品形態を提案しコスト試算。充填から出荷保管管理までを受託。
一本のドラムから18Lと9L缶への充填とその梱包仕様をメインに、残りを2.5Lと1Lボトルの個装品にして、無駄なく商品化した事例です。
実際に工場にお越しいただき、プルトップ缶や1L缶のシーマー機可動状態を見て驚かれる方も少なくありません。
新商品のヒントが隠されています。