医薬部外品、化粧品の生産を受託するには、工場の設計段階から計画を申請し、埼玉県当局の審査にパスしなければなりません。
特にバルク入荷動線や資材・製品保管エリアの確保、充填室への入室と原材料投入経路、梱包室、検査室に至るまで、製品の安全性が最優先されます。
そうした厳しい審査を経て、医薬部外品製造業(許可番号11DZ200157)、化粧品製造業許可(許可番号11CZ200274)を取得しています。
製品カテゴリーにより、適用する医薬部外品充填、化粧品充填専用容器、チューブには様々な仕様があります。
エステサロンで施術する4g程の口腔化粧品を、一本毎のシリンジに詰めて使用している。
手間とコストのかかるシリンジで数万本単位の商品化は不可能だ。
何か良い方法はないのか?
良い商品を早く幅広いマーケットに展開したいという切実なご相談でした。
医薬部外品・化粧品製造認可工場でアルミチューブや特殊容器への充填を行っている会社を探していた。
現在、非常に高価な医薬用シリンジで販売しているが、大量生産が可能な規格で、かつ化粧品として魅力ある商品をリリースしたい。
アルミチューブへの充填であれば内面加工(アルミと直接接触しない)ことが必須であることを基本に、使用する際の機能性を加味した特殊ノズルを装着した仕様を提案。薬務手続きを経て20,000本単位で清潔感のある魅力的な新商品をリリース予定。
ノズルによる施術効率やチューブの耐光・密閉性からデザインの清潔感に至るまで、ご要望の商品ニーズを満たす結果となった事例で、現在も増産が続いています。
少容量高価格商品だが、従来のジャー容器仕様では価格に見合う高級感が出せない。
使いやすく見栄えのするかたちは何か?
明確なコンセプトとテーマを掲げたご相談でした。
現在ジャー容器(軟膏型容器)で販売しているが、充填だけでなく、高級化粧品として高付加価値パッケージ仕様から相談したい。
医薬部外品・化粧品製造認可工場でアルミチューブの充填やパッケージ規格を相談出来る会社が見つからなかった。
内面加工アルミチューブの調達から充填テストおよび一般菌検査を実施。10,000本単位で医療機関向けとコンシューマー向け商品を企画。
条件の異なる数種類のアルミチューブによる充填試験と並行し、最終パッケージ仕様を見据えた企画事例です。
エステサロンでマッサージ施術する際に使用するナチュラルオイル製造を海外に委託している。
ドラム缶単位で輸入した数十種の自然素材抽出オイルを窒素でパージしながら充填出来るか?
化粧品認可工場で条件を満たす委託先の適合性について、実際の設備環境を確認した上で相談したいとのご要望でした。
海外企業に製造委託している天然オイル数十種を輸入後、ドラムから500ml、1Lボトルに充填したい。
医薬部外品・化粧品製造認可工場で充填時の窒素パージ工程が条件。
ご来社いただいた際、想定した使用充填機と窒素パージ工程をご説明。コスト試算提示後、各オイル数千本単位で今夏の製造を予定している。
企業代表者様と技術陣に弊社の想定する工程を確認していただき、条件をクリアした事例です。
アジア諸国でナチュラルオイル抽出製造の完了を待ち、今夏リリースを予定しています。
昨年度の業界出荷実績は化粧品だけでも1兆5000億円を超える規模への回復となり、更に医薬部外品1兆円強を加えるとその成長の勢いは、益々加速傾向にあるとされています。
規模の大小に捉われず、優れた商品開発力を持つ企業様の一助となれるよう、充填を核とする分野で挑戦を続けてまいります。