ドライサーフの製品取り扱い方法

ドライサーフの製品取り扱い方法

ドライサーフの製品取り扱い方法

1.塗布面(部材)の油分や異物の除去

・事前に塗布面(部材)の油分や異物を除去してください。
・油分や異物の残存により、本来の塗布皮膜を形成できない場合があります。また、製品への異物混入の要因となります。

2.ドライサーフの撹拌

・使用前には、有効成分を液中に均一分散させるために、缶を良く振り、充分に撹拌してください。
※注意:有効成分が分離した状態では使用しないでください。

ドライサーフの撹拌

撹拌方法
①液が上面に当たる強さで、10秒間程度(20回程度)振とうしてください。缶を逆さにして振とういただくと、より効果的です。
②別容器に移し替えて使用する場合も、事前に充分撹拌した後に移し替えてください。
③作業中も適度な間隔で撹拌してください。
※作業中の撹拌には、マグネチックスターラー等をご使用いただけます。(弊社品番:MGP-101)

缶の振とう方法 マグネチックスターラー 使用例

3.ドライサーフの塗布・乾燥

塗布方法
(1)刷毛塗り (2)浸漬塗布 (3)ディスペンサー塗布(刷毛付きFD-5015・機械式)など
充分に撹拌されたドライサーフを塗布してください。1度の塗布(浸漬塗布)で、有効な塗布皮膜を形成します。
※浸漬塗布の場合、長時間の浸漬は必要ありません。

乾燥方法
(1)自然乾燥 (2)送風乾燥
ドライサーフ塗布後、溶媒が蒸発するまで、充分に乾燥してください。
乾燥時間の目安は、数秒~数分間程度となります。
※乾燥時間は、使用製品、部材の形状、作業環境等により、異なりますのでご注意ください。

4.ドライサーフの溶媒の蒸発を抑える

濃度管理の点から、溶媒の蒸発を抑えることが必要です。
①処理槽は、必要最低限の開口部とし、外気と接する表面積をできるだけ小さくしてください。(下図)
(例)刷毛塗りの場合、三角フラスコ等をご使用いただくと、蒸発を最低限に抑えることができます。
②処理槽は、ドライサーフの液面から開口部までの高さ(B)が、開口部の直径(A)の、3倍以上になるものが理想です。(下図)
※発生蒸気が空気より約8~10倍重い為、液面の上でフタの役割を果たし、更なる溶媒の蒸発を抑制する効果があります。
③大気の流動は、蒸発を促進させる要因となります。処理槽を遮蔽板等で囲うことも有効です。
④開放状態での撹拌機による強撹拌は、蒸発を促進させる要因となりますので、ご注意ください。

ドライサーフの保管方法

1.密栓し、冷暗所で保管する

・保管の際は容器を密栓し、直射日光の当たらない、涼しくて風通しの良い場所に保管してください。
・冷蔵保存の必要はございません。

2.長期間の貯蔵はしない

・貯蔵期間が長いほど、液中に分散した固形成分が、分離・沈殿しやすくなります。

3.保管容器への異物混入を避ける

・塵埃、金属粉等が混入した場合、ドライサーフと共に部材に塗布され、塗布面に損傷を与える要因となります。
・水分が混入した場合、缶内側の金属面が腐食する可能性があります。
・他の製品、溶剤等と混合しないでください。

ドライサーフの安全管理

1.換気の良い場所で使用する

2.作業後は、必ず手を良く洗う

ドライサーフの品質保証期間

品番タイプにより、製造後2年または3年が品質保証期間となります。(未開封の場合)
※注意:対象品番の品質保証期間につきましては、弊社にお問い合わせください。
なお、品質保証期間は、製品のラベルに表示しております。